ウラノメトリアは、ショパンの遺稿となった未完成の「ショパン・メソード」を発想の原点に、20世紀・21世紀のピアノ作品にも対応することを目的としたピアノメソードです。その内容はエチュード、ピアノテクニック、楽典(学理)、楽式、和声学、アナリーゼなどを総合したもので、最終巻の第6巻を終えるとショパン・エチュードに接続します。
(各巻の数字はおおよその技術レベルを表し、付随するギリシャ文字は内容を表します。)
第1巻 バイエル前半程度
第2巻 バイエル後半からツェルニー100番序盤程度
第3巻 ラジリテ、ツェルニー30番前半程度
第4巻 ツェルニー30番後半程度
第5巻 ツェルニー40番前半程度
第6巻 ツェルニー40番後半、モシュコフスキ15番程度
α(アルファ) メソード エチュードやピアノテクニック、楽典などが学びやすいように配列されています。第1巻は、アゴーギクやデュナーミクを直接体験するために指導者との連弾が基本となっています。
β(ベータ) コンサート・レパートリー集。技術的に平易であっても上級者の演奏や表現に堪え得る曲を収録することを目標としています。
γ(ガンマ) 4手連弾、または2台ピアノのためのコンサート・レパートリー集。
δ(デルタ) 音楽理論書。ペリオーデ分析の方法、広大な旋法世界(20世紀に「調性から無調へ」という勘違いによって一気に飛び越えてしまった旋法世界)へのいざない、音律理論、楽式論などを扱う予定です。
ε(エプシロン) 有名曲ピアノ曲のウラノメトリア校訂版。バイエル、ブルクミュラー、ツェルニー、バッハ、ショパンなどの諸作品を作曲家の視点で校訂。良く知っている曲なのに、実は知らなかったということに気づくことが目的です。
(シリーズ構成(希望的)予定表 青色数字は既刊。赤色数字は在庫なし。)
アルファ 1 2 3 4 5 6
ベータ 2 3 4 5 6
ガンマ 3 4 5 6
デルタ 4 5 6
エプシロン 2 3 4 5 6